新婚時代の引っ越し

結婚して初めての新居を構える為の最初の引っ越しでした。 8歳から22歳まで、仙台に住みなれて、親元からも離れての新居地への引っ越し。 新しい夫婦生活が始まる不安感と期待、 新しい米沢という地域での戸惑いを心に秘めての引っ越しでした。 六畳二間と台所のあるアパートへの引っ越しでしたが、 引っ越し屋さんも丁寧にわずかな新婚生活の嫁入り道具を丁寧に配置して下さいました。

まだ、お金の無い若夫婦の私たちでしたから、 すべての物は、揃っていなくて、最初は裸電球で、帰宅してからカチッと電球をひねって 明りをつけた事を30年たった今でも忘れることは、ありません。 むしろ、あの最初の引っ越し先の「米沢」こそが、物やお金は無かったけれども、 これから自分たちの生活をひとつづつ作り上げていく楽しさや、 幸せが沢山凝縮していたなあ、となつかしく思います。

最初の引っ越し先の米沢は方言もわからず、最初びっくりしましたが、 少しづつ「米沢弁」にも慣れました。 雪国で、アパートへの引っ越しでしたが、「雪かき当番」もあったことには戸惑いました。 スーパーも遠くて、自転車で20分位かけての買い物で、苦労も多かったのですが、 夫婦生活を始める上での様々な勉強もさせて頂いた貴重な引っ越しでありました。 力強く生きていく術を学んだ思い出深い引っ越しでした。

30年という歳月を経ても深く心に刻まれ、 若かったから何でも楽しく乗り越えられた引っ越しだったなあ~と感慨深く思うことが、 何度もあります。「引っ越し」は人を大きく成長させると思います。