暑がりロビン

ロビンはうちで以前飼っていた犬です。シェルティーでした。
シェルティーは元々寒い地方の犬なので、ロビンは暑いのが苦手でした。
ロビンは外で飼っていたのですが、綱には繋がず、庭で放し飼いにしていました。
ペットであり、立派な番犬でもありました。

ある夏の暑い日、ロビンの姿が見えません。
庭を一周してみましたがいません。
母に一応言ってみると、母も「門から外には出ないはずだけど・・・」と言いながら庭に出ました。

途端に「あら、あそこよ」と。
なんと、庭に置いていた倉庫の下から、ロビンの黒い鼻だけが見えていたんです。
あまりに暑いので、倉庫の下に潜ってお腹を冷たい地面に付けていたようです。

笑ってしまいましたが、それからは、倉庫の下からロビンの鼻だけ出ているのが、夏の見慣れた光景になりました。
ロビンはシェルティーなので毛がフサフサです。
ですから、夏になると母が下の毛を全部梳き、ロビンの身体は冬より一回り細くなるのですが、それでも暑かったのでしょう。

可哀想で、冷たい水をやったりしました。
でも、もし2010年から始まった猛暑だったら、ロビンはどうしたでしょう。
年を取ってきたら、私達も家の中で涼ませたかもしれません。

そんなロビンも寒さには強くて、風邪もひいたことはありませんでした。
動物は強いなと、思ったことを覚えています。

ロビンが死んだのは、私がお嫁に行った後でした。
享年14歳でした。
死に目には会えなかったのはとても残念でしたが、今でも私は家にロビンの写真を飾っています。
そして、お茶目で忠実なロビンと、真夏の倉庫から出ていたロビンの鼻を懐かしく思い出しています。